- その1 「馬の尻尾の鳥罠」
- 祖父、父と代々受け継がれた狩猟方法(別に祖父、父だけがやっていたわけではなく、みんなやっていたが)。材料は馬の尻尾の毛である。私の家にも馬がいた(保育園くらいまで)、らしい。よくは覚えていないが・・・。しかし近所にはたくさんの農耕馬がいた(当然の事ながら今では全くいなくなった。幸か不幸か田舎も近代化してしまった)。
- その馬の尻尾のあの長い毛を頂戴するのである。この長い毛を何本か合わせて輪にし、それを木の枝に紐でくくり付ける(くくり付けるのに多少コツがいるが)。その輪の先にセンダンの実や、その他木の実、切ったミカンなど鳥の餌となるものを用意しておく。反対側からは食べられないように葉の付いた枝などで邪魔をし、必ず輪の中に首を突っ込まないと食べられないようにしておく。鳥がきて輪の中から餌を食べると、今度はその首が抜けなくなるのである。なぜか?鳥の首の毛は前にはスッと入るが後へは毛が逆立って抜けないのである。この抜けにくくなる輪の材料が「馬の尻尾の毛」でなくてはならなかったのである。ちなみに他の材料ではこうはいかない。慌てた鳥はもがく。そうするとその輪が締まっていく。最後はブラリと首吊り状態となり1丁上がり(なんと残酷なこと)。
|