- その3 「猪の狩猟」
- 狩猟は猟犬を使っていた。私の家にもビーグル犬や大型の猟犬(種類は忘れた)が何匹かいた。野兎(耳の短い灰色の、ネズミを大きくしたようなイメージ)はよく獲れた。獲れた野兎は皮を奇麗に剥いで、腹を割いて内臓を取り出してから普通の肉料理と同じように料理する。一番美味しかったのが味噌と葱と一緒に炒める料理法が絶品だった(味噌炒め)。
- さて猪の猟であるが、これはそんなにはすぐには獲れない。猪は賢いので、犬も優秀な猟犬を使った。5人くらいが1グループとなり、上手と下手に別れて挟み込むようにして追い詰めていく。どこに出てくるか皆目検討も付かないのだ。犬が遠くで鳴いているからと油断していると、猪は目の前まで来ていることはしょっちゅうだった。それほど猪は足が速かったのである。だから油断なんてできない。一番狙いやすいのが林道の木の陰で待っていて猪が下の斜面から上ってきて横断してまた斜面を上るときだった。しかしこんなチャンスは余りなかった。それでもたまに獲れると、足と手を結んで木で担いで運んでいく。
- さて猪は獲れてからが大変である。体にはダニが付いており、うかつには触れない。従ってまず、獲れた猪をお湯を沸騰させたドラム缶に入れるのである。それから皮を剥いで裁いていく。そして一番弾を入れた猟師が頭を持っていき、あとをみんなで分けていく。一回猪を獲ると冷凍庫で保存してかなり長くその肉が食べられた。
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