- その5 「ツワブキ」の思い出
- 冬になると山芋(10〜12月頃)やツワブキ(2月頃)を友達と取りに出かけていた。ツワブキは初毛のついた新茎を取りに、それこそ自分の庭のような山の中を縦横無尽に二山も三山も越えて取りに行った。取ってきたツワブキは剥かなければ食べられない。私は剥くのがイヤで(指が真っ黒になる)、取ってきたツワブキを祖母と母の前にドカッと置いて(それこそ山のように取れた)、あとは知らん顔をしていた。
- すると祖母が「良之は取ってくるだけでちっとも剥かん」などとグチりながらも、それでもすべて剥いてくれていた。その剥いたツワブキは一晩水にさらしてアク抜きをして卵と炒めてよく食べていた。私は今でもツワブキは大好物である。小学校時代の祖母との懐かしい思い出である(祖父、祖母と棟違いで住んでいた。祖父は私が7才のときに他界、祖母も昭和64年(平成元年)1月4日に94才で他界。他界する間際まで1日1箱のマイルドセブンを吸っていた。私は典型的なばあちゃん子だと思う。実際、祖母が歳老いて寂しいだろうからと父親の勧めで小学校から高校入学までの10年間ほど祖母と一緒に寝起きしていた)。
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